ステアリングを時計に見立て、9時15分~10時10分の角度で握ってみよう。
松田秀士 スローエイジングドライビングレッスン②
■ドライビングポジションの見直し
「幾つになっても、クルマを楽しく安全に運転したい」というシニアドライバーたちが集まって、富士スピードウェイで開催されたドライビングレッスン。
前回は座学で目のトレーニングに触れましたが、今回はより実践的にドライビングポジションの見直しから始めましょう。
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■正しいドライビングポジションを見直す
「加齢とともに、ドライビングポジションも変化します。またクルマも進化していますから、新しい認識も必要です」と今回のドライビングレッスンを主宰する松田秀士氏。
まずシートに座って、ポジションの確認。シートバックを立て気味にして、膝の角度が110度になるようにシートの前後スライドで調整するのが第一歩。
「膝の角度が110度というのは、その角度が一番足の力をペダルに反映できるからです」と松田氏。
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シートポジションが決まったら、ステアリング。現代のクルマは一部軽自動車などをのぞいて、ステアリングのチルト(上下調整)とテレスコピック(前後調整)ができるので、その調節機構で自分とステアリングの距離を決めます。
「まずステアリングの上に手を伸ばして、拳がステアリングから少しでるくらいがベストポジションです」(松田氏)
もちろん、両肩をシートから離さないように前に出すのがコツ。
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